セルフ・コンパッションとは?うまくいかない時に自分を見放さないセルフケア

失敗した時や
思うようにできなかった時。

大切な友人には
「よく頑張っているよ」と言えるのに

自分には
「なんでこんなこともできないの」
と言ってしまうことはありませんか。

セルフ・コンパッションは
そんなつらい時の自分に
思いやりをもって関わることです。

自分を甘やかすことでも
できなかったことを
なかったことにすることでもありません。

苦しい時に
自分まで自分を追い詰めない。

そのための
とても大切なセルフケアです。

セルフ・コンパッションとは

セルフ・コンパッション研究の
第一人者であるクリスティン・ネフ博士は

苦しさや失敗に直面した時
自分に対して支えとなる態度を向けることを
セルフ・コンパッションとして説明しています。

大きく分けると、次の3つの要素があります。

  • 自分にやさしく接すること
  • 苦しさや失敗は自分だけのものではないと捉えること
  • 感情にのみ込まれず、今の状態に気づくこと

「つらいのに、こんなことで落ち込む自分はだめ」と
さらに責めるのではなく

「今、私はつらいんだな」と気づいて
自分を支える方向へ戻していきます。

自己肯定感とセルフ・コンパッションの違い

自己肯定感は
自分を肯定的に評価する感覚です。

うまくできた時や
人から認められた時には高まりやすい一方

失敗した時や
ほかの人と比べた時には揺らぐことがあります。

セルフ・コンパッションは
自分を高く評価することではなく

うまくいかない時の自分に
どう関わるかというスキルです。

自己肯定感は自分への評価、セルフ・コンパッションはつらい時の自分への関わり方と示した比較図

うまくできた時に
自分を認めることも大切です。

それに加えて
うまくできなかった時にも、自分を見放さない。

この両方があると
目の前の成功や失敗だけに振り回されにくくなります。

自分にやさしいと、成長できなくなる?

昭和生まれの私は
「成長には厳しさが必要」という感覚が
どうしてもちらつきます。

でも、自分への思いやりは
努力をやめることではありません。

2023年の研究レビューでも
セルフ・コンパッションは

弱さや自己中心性、甘やかしとは異なり
動機を損なうものではないと整理されています。

厳しく責め続けることと
現実を見て次へ進むことは
同じではないんですよね。

優しさは、成長の敵ではありません。

今日からできる、道具のいらないセルフケア

何かうまくいかないことがあったら
次の順番で考えてみてください。

  1. 今、自分が何をつらいと感じているのかに気づく
  2. 大切な友人が同じことで悩んでいたら、何と声をかけるか考える
  3. その言葉を、そのまま自分にも伝える
今の気持ちに気づき、友人なら何と声をかけるか考え、同じ言葉を自分にも向ける3段階

たとえば

自分には
「もっとできたんじゃない?」
と声かけているかもしれませんが

お友達だったら
「よく頑張っているよ」
「今日は少し休んでもいいんじゃない?」
「思うようにできなくて、つらかったよね」

と声をかけられる状況だったりしませんか。

つらい時にも自分を見放さず
次へ進める状態に整えること。

道具は特にいりません。
今日からできるセルフケアの1つとして
意識してみるのもよいでは?という1つの提案でした。

最後までありがとうございました。

参考資料